DAP (Developmentally Appropriate Practice: 子どもの発達に即したアプローチ)
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DAP とは、それぞれの子どもの発達レベルに即した環境・学習内容・教材・活動・および方法論を用いたアプローチのことをいいます。またこのアプローチでは、「適切性」(=その子どもに一番合ったもの)を考える時に、「年齢からみた適切性」「子どもの個性からみた適切性」「子どもが所属する文化・社会的文脈からみた適切性」という3つの次元で考慮します。


年齢からみた適切性
人間の発育に関する研究によると、生後9年間、子どもの成長と発達的変化は一連の予測可能な段階を追って生じると言われています。そしてこの変化は、身体面・認知面・社会面・情緒面といった発達に関わる全ての側面において生じます。「年齢からみた適切性」と言った時の「年齢」とは、しばしば子どもの 発達年齢あるいは機能的年齢などと解釈されています。発育の度合いや成長のパターンなどには個人差があるため、生活年齢(実際の年齢)が同じ子供たちでも発達年齢(発達程度を示す年齢)が様々である事はよくみられる事です。例えば、5歳児の集団の中に全体で2歳程度の発達年齢の開きがみられる場合などもごく普通にあるでしょう。またこれ位の年齢だと、男の子が同年齢の女の子よりも6ヶ月程度発達のすすみかたが緩やかなこともよく見受けられます。さらに、4つの発達領域間それぞれにおいて発達の度合いにばらつきがあったりするのもごく自然な現象です。


子どもの個性からみた適切性
子供は、一人一人がそれぞれに独自の成長パターンと成長速度をもっています。それぞれの性格・学習スタイル・家庭的背景・過去の経験なども加わって更に独自性が増す個々の違いは、大人と子どものやり取りやカリキュラムの中などに適切に反映されなければなりません。子ども達は、日々の生活の中で出会う環境・おもちゃ・アイディア・人、などとの能動的な関わりを通して学んでいくものです。従って、子供たちに与えられる日々の経験は、それぞれの子どもの発達レベルと能力(既にできるようになった事、少しずつできるようになってきた事。)に適切に応じたものであり、と同時に、子どもの興味を広げ発達の次のステップへと成長を刺激するようなちょうど良いレベルの“困難さ”をも子どもに提供できるようなものであることが望まれます。


子どもが所属する文化・社会的文脈からみた適切性
子供たちは、周囲から隔離された小さな部屋の中で育つわけではありません。家族、家の近所、地域、といった環境の中で育っていくものです。従って、子どもに提供される学習経験が実際の生活ともきちんと関連した有意義なものであり、且つ子供たちとその家族からみて不適切であったり、家庭や地域における文化的文脈から逸脱したものでないようにするために、子どもと関わる大人たちが、その子どもが属する社会的・文化的な環境や背景について多少なりとも知識や感覚を有している事が非常に重要となります。



【参考資料】

ウェブサイト:
Developmentally Appropriate Practices

参考文献:

    Bredekamp, Sue; Copple, Carol (editors). (1997). Developmentally Appropriate Practice in Early Childhood Programs (revised edition). Washington, DC: National Association for the Education of Young Children (NAEYC).

    Bredekamp, Sue; Rosegrant, Teresa (editors). (1987). Reaching Potentials: Appropriate Curriculum and Assessment for Young Children, Volume I. Washington, DC: National Association for the Education of Young Children (NAEYC).



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コピーライト©2002, University of Kansas, Circle of Inclusion Project.
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