キャロル(理学療法士)

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これまでにどのような勉強をしてきましたか?

私は理学療法の学士号の他に、小児学のNDTの資格を持っています。またインクルージョンや教育に関する様々な学会にも参加しています。

その他どのような経験や現場研修がインクルージョン実施の準備に役立ちましたか?

重度の障がいを持つ生徒のためのインクルージョン前準備集中教育プログラムに携わったカッパー財団での7年間を含め、15年間教育現場での経験を重ねました。

あなたの園での役割を教えてください

私の役割は、園という環境の中でお子さんの機能的な運動性を高めることです。またお子さん達の、器具使用の必要性や、整形外科学的・神経学的な状態の把握に努めます。その他ポジショニングのニーズや、スイッチのアクセスなどの補助器具のニーズについてクラスのスタッフの相談を受けたりします。

「インクルージョン」という側面でのあなたの役割はなんですか?

先ほどの答えに加えて、クラスの活動内でお子さんと関わることです。

インクルージョンの実施に伴って、あなたのそれまでの役割に変化があったり修正を加えた部分はありますか?

より柔軟になりました。クラスの生活の流れや活動の流れに合わせて行動できるようになったと思います。

インクルージョンを実施する上で最も気がかりであった点はなんですか?

補助の先生が子どもにつきっきりになり、子どもの生活が「大人主体」になってしまうことです。また、例えば知的なニーズを伴わない重度の身体的障がいを持ったお子さんなどの場合、認知面よりも社会面の発達に焦点が置かれることになりますが、コミュニケーションを補助する器具・装置の使用については、インクルーシブな環境の中で通常得られるよりもっと多くの個別での練習の機会が必要となるだろう、ということです。もう一つの不安は、マンツーマンのサポート体制によって、子どもが大人の存在と手助けに過剰に頼るようになり、結果として「学習された不能感」を高めてしまうのではないかということでした。

インクルージョン開始前に感じていた懸念事項に関する現在の経験はいかがですか?

あるケースではそういった不安がほぼ解消されましたが、別のケースでは軽減はされたものの不安はやはり残る、という場合もありました。そのケースごとで関わる補助の先生やその他のスタッフそれぞれの性格や、人材養成や子どものプログラム調整に彼らがどれだけ時間を費やすか、などということによってくるように思います。

インクルージョンのもたらすメリットは何だと思いますか?

健常なお友達の影響によって、スキル学習と向上に対する動機づけが高まることです。

インクルージョンがもたらすメリットを伝えるようなエピソードがあったら教えてください

ある日、身体的な障がいを持つお子さんが、他のお友達が塗り絵をしている間その様子を側でただ眺めている、という光景を観察しました。私はそれを、彼女の障がいから来る受動的な態度だと解釈していたのですが、昨日私が教室を訪れると、その子どもが一心に彼女の動きを注意深くコントロールしながら、色を塗ったりお手本のアルファベットをなぞったりすることに集中していたんです。彼女は顔をあげると「キャロル、ワークをしているの!」と言いました。一見受動的に見えた彼女の行動は、実は、お友達の動きを観察することで自分の動きのコントロールを学ぶという学習機会であったのかもしれません。彼女と普段一緒にいる補助の先生は、優れた観察力によって彼女が大人の手助けを必要としないことを理解し、その時彼女から離れた所にいました。

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