| 家族の視点 Parent's Perspective |
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インクルージョンをはじめよう。
スペシャルニーズをもつ子どもの両親が、自分達の子どもを健常の子どもたちと一緒に生活させる事に対して複雑な感情をもつことはままある。インクルージョンの良い点を頭では理解しつつも、我が子が、他の友だちからからかわれたり仲間はずれにされたりするのではないかという心配を持つ事もある。さらには、みんなと一緒の活動ができなくて、かえって「分離」してしまうのではないかという心配もあるかもしれない。他の人と少し”違う”という事を認識するのは、就学前の小さい子どもにはまだ早すぎるのではないか。あるいは、健常の子どもと生活する事で、周りに追い付かなければならないという強いプレッシャーを子どもが感じてしまうのではないか・・・。 また、子どもの面倒を見る教師などの大人たちから、子どもがちゃんと受け止められ、その存在価値を認めてもらえないのではないかと心配する親もいるかもしれない。家族がしばしばインクルージョンの実施にあたって持つ不安として、わが子に必要な個別のケアや注目を教師から提供してもらえないのではないか、ということをよく聞く。あるいは、教師や職員が子どもの持つ特別なニーズに適切に対応する訓練を受けているのだろうか、という不安。 インクルーシブな環境にわが子を入れて初めの頃は、周りの子どもとの違いや自分の子どもの限られた能力ばかりが家族の目についてしまうかもしれないが、時間とともに、我が子が生き生きとやる気をみなぎらせて、他のお友達と同じように活動に参加して成果をあげる姿をしっかりと見る事ができるようになるようである。自分の子どもが、他のお友達を真似る事を通して様々な事を学んでいく事をしばしば家族は喜ぶ。 多くの家族が、障がいをもたない子どもと共に学習し遊ぶ機会をもつことで、我が子がより良い自我概念を発達させていくと感じている。また、健常の友だちと直接関わる機会を提供するインクルーシブな環境は、スペシャルニーズをもつ子どもたちに、困難に立ち向かい、そして何かを成し遂げるチャンスを与えてくれる、と家族は言う。 さらにインクルージョンの実施は、子どもたちや家族たちに、ひとり一人のもつ「違い」を理解し、それを尊重するという事を教えてくれる。そしてまた、スペシャルニーズをもつ子どもたちが友だちを作り、地域の一員となる事を助けてくれるのである。
Osborne, S. C., Kniest, B. A., Garland, C. W., Moore, D. D., & Usry, D. O. (1993). Special Care Curriculum and Trainer's Manual. Lightfoot, VA: Child Development Resources. | |
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