"" インクルージョンモデルの特徴 Features of our Inclusive Model
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  • 特徴1:価値基準の共有
    多様なグループの人たちによって確立された1組の価値基準を持つ事により,様々な機関のそれぞれに異なる機能や手続き、そして各幼稚園・保育園が採用するそれぞれの幼児教育理念などの相違を乗りこえることができた。全ての子どもと家族を対象とするインクルーシブな幼児教育を基盤に据えた共通の価値基準と将来像が、普通幼稚園・保育園においてインクルージョンが何年にもわたって継続する原動力となったのである。

  • 特徴2:地域の幼稚園・保育園の参加
    質の高い地域の幼稚園・保育園がインクルージョンプロジェクトに参加し、障がいをもつ子供達を迎え入れた。要約すると、これらの参加園は、本プロジェクト参加に対する希望あるいは以前の参加経験、全体の園の質、そして半日オプション・全日預かりオプションが可能であったことなどを基に選ばれた。

  • 特徴3:保育サービスとの連携
    家族を援助するために、幼稚園における保育サービスオプションの可能性を模索するインクルージョンモデルを求める声がある。そしてその必要性は、重い障がいをもつ子どもであるほど大きくなる。それは、保育園や家庭において保育サービスを提供する人間が、複雑で重い障がいを持った子どもを預かる事をためらう場合が多いからである。

  • 特徴4:質が高く、子ども中心のプログラム
    子ども中心のアプローチ法
    (Bredekamp, 1991) は、重い障がいをもつ子供達に、環境との主体的・能動的な関わりをもつこと、およびそういった関わりを通して物事を学ぶ機会を提供する。Safford (1989)が指摘するように,すべての幼児を対象とする優れた幼児教育実践にはそれ自体に固有の価値がある。またすべての子どもに適切な教授アプローチを用いて、それぞれの子どもに合うように調節したり関わることにより大きな利益が引き出される。能動的学習を支援する子供中心のプログラムの特徴には次の点が含まれる。1)発達的な課題を練習する機会,2)発達的ニーズと子どもたちの特徴を理解している教師,3)具体的経験を通して認知発達を促進するカリキュラム 4)自立を促し,積極的参加を動機づけるように工夫された物理的環境(Day & Drake,1986)。

  • 特徴5:クラス内でのインクルージョンをサポートする「援助者」の配置
    障がいをもつ子どもが普通幼稚園・保育園に通うにあたって、しばしば加配の職員が配置された。通常この職員は、補助職員として雇われたが、この職員がインクルージョンの過程を促進する役割を担う事が多い事から我々は「インクルージョン援助者」と呼んだ。この援助者が存在する事で、障がいをもつ子どもがクラスの一員として認められ迎え入れられる過程が、阻害される事なく促進されなければならない。この役割を担う人材の準備は、インクルージョン成功の鍵を握る重要なポイントである。

  • 特徴6:自然な割合いを基にした教育的措置
    子供達は可能な限り自然な人口分布の比率に基づいて教育的措置が決定された。そしてその結果通常1クラスに1〜2人の障がいをもつ子どもが迎えられ、それに応じて援助者として機能する加配の職員も配置された。「自然な比率」という原則は現実的な人口グループに基づいており、従って、1つのクラスで受け入れる最も重い障がいをもつ子どもは1〜2人に限られる。この方法により、教室内の子供達や教師が、より自然に障がいをもつお友達をサポートし、且つ、より一般的な社会に近い環境を保つ事ができる。

  • 特徴7:機能的役割分担に基づくチームの形成
    明確な役割分担に基づく機能的なチームの形成も、注目すべき特徴の一つである。例えば、時にはインクルージョンを実施する園の園長と学校区の管理職の人間がミーティングを開いてインクルージョン実施の管理的な側面や、長期的な目標について話すこともある。また、各子どもに関するメインのチームメンバー(通常、障がい児教育スタッフ、クラス担任、子どもの両親、そしてクラス内で援助者として働く職員を含む。)によるミーティングも開かれる。更には、様々な分野から子どもの教育に関わる全てのスタッフを含む全体ミーティングも別途開かれる。メインのチームは週1回のペースで会い、全体スタッフのミーティングは月1回のペースで開かれる事が多い。加えて、隔週から月1回位で、特にインクルージョンに関わるスタッフが会って、互いの間のコミュニケーションと事前の計画が日常的に行われるようなシステムである場合もある。そして最後に、地域の社会福祉サービスあるいは幼児教育指導委員会などが、最低でも1年毎にインクルージョンの実施状況を確認および改善等について話し合うべきである。

  • 特徴8:トランスディサプリナリー(領域間の壁をとりはらったチーム)アプローチの活用 *トランスディサプリナリー・チームについて読む
    関連サービス提供者も含めた全ての障がい児教育スタッフがチームアプローチを採用し、互いの協力に基づく評価・指導計画、およびサービス提供における互いの専門知識の共有などが行われた(Campbell, 1987; Dunn, 1991)。子どもの教育目標は、一日を通してクラスの中での自然な活動や日課の中にうまく埋め込まれた。

  • 特徴9:継続的な園職員ー障がい児教育協同スタッフ研修
    互いの理解と協力関係を促すために、2つのインクルージョンプログラム(LIM & WIN)とも、園のスタッフと学校区の障がい児教育スタッフ両者を対象とした協同研修を実施した。それらの研修は一年を通して実施された。

  • 特徴10:家族を主体としたアプローチ
    どちらのインクルージョンプログラムにおいても、家族主導の意志決定という考え方が尊重された。子どもがインクルージョンを実施する園に参加することに関する家族のニーズに注意が払われ、また家族が求める情報や技能が提供された。

  • 特徴11:成果の記述
    最後にもう一つ重要な本プロジェクトの特徴は、我々の基本理念・価値基準を基に、望まれる成果についての構想を描き、最終的にそれを正式に明示するという点である。プログラムの成果に関する記述は、測定可能で、プログラムの成功を示す事ができる事象を含む。例としては、インクルージョンを実施する幼稚園・保育園の数、インクルージョンサービスを受ける子どもの数、あるいはインクルーシブな環境の中で働くためにトレーニングを受けたスタッフの数などが考えられる。

 

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コピーライト©2002, University of Kansas, Circle of Inclusion Project.
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